新型コロナウイルスの影響が徐々に近づいて来てるように感じます。NYで株価の大暴落は、リーマンショックより大きく。日経平均も2万円を切った。イタリアでも都市の閉鎖が報道され、ミラノからは人々が閉鎖前に逃げる様子が映し出された。日本でも引き続き自粛の要請が出され、子供たちを取り巻く環境にも混乱が見える。
そんな中で少しでも、室内で楽しめる方法はないかと不動産屋さんが考えた紅茶の味比べのご紹介。
フレーバーティに続く第二弾。ブラックティー編です。
紅茶のメーカーはもちろん紅茶の王様「TWINING」です。
紅茶は英語で「BlackTea」です。ブラックティー編としたのは、お茶の葉以外のハーブや香料が含まれてないという意味です。
まずは、オーソドックスな3銘柄を飲み比べ
右から、ハウスブレンド、イングリッシュブレックファースト、オレンジペコ。
名前の通りハウスブレンドは、トワイニングが紅茶がどのように考えてるか理解できる仕上がりになってます。
良い意味では癖もなく渋味も抑えめで香りも控えめ。トワイニングなのに、飲む人によっては、少しガッカリするかも知れません。「ただの紅茶やん!」そんな感想が聞こえてきそうです。そうです。「ただの紅茶」ですから。
次にイングリッシュブレックファーストは、ハウスブレンドから水色も渋味も強調された感じになります。日本人は、こちらの方がより紅茶らしく感じるかも知れません。名前の通りに、紅茶の国の朝食に合うようにデザインされた味わいになってます。目覚めが良いように、キリリとした渋味になってます。ただし、その紅茶はトワイニングの一番のライバル会社黄色い紅茶に味が似てます。逆に表現するとあの黄色い紅茶は、英国の朝食に合うように設定された味だった事がよくわかります。
オレンジペコは、名前にオレンジが付いてますが、オレンジの味も香りもしません。これはどの茶葉を部位を使って製茶したかの部分を指す紅茶用語です。イメージとしては柔らかい新芽の部分のみで作られた紅茶がオレンジペコです。なので、一番癖が少なく優しく淡い味わいになってます。渋味が一番少ない。水色もキレイな紅茶色。香りも紅茶特有の香りも弱いです。胃が荒れてたり体調が悪い時に飲むとこの紅茶の良さが分かりやすいです。やわらかい新芽を使う通りにピュアな味わいです。
次は、画像右から、ダージリン、ゴールデンアッサム、プリンスオブウェールズです。
ダージリは、紅茶の王様。高い標高で栽培されています。栽摘する時期によって、ファーストフラッシュ、セカンドフラッシュなどあります。こちらのダージリンとしか表記されてないので、ダージリン産100%ですが、ファーストやセカンドのオータムなどのブレンドと思われます。
ダージリン特有のマスカットフレーバーは探すと微かに見つかる程度です。紅茶特有の力強い酸化発酵による味わいよりもファーストフラッシュが持つような新緑を思わす草原のようなイメージです。紅茶でありながらも、どことなく緑茶が見え隠れします。
ゴールデンアッサムは、良質な紅茶の一大産地であるアッサムでも、厳選された茶葉を使用した仕上がりになってます。水色は濃い赤色が印象的です。強い味わいなのに上品な渋味です。贅沢を言えば紅茶のフレーバーがもう少し強いと紅茶の理想系と考えても差し支えない出来栄えの味わいです。
最後は、少しレアですが、曲者のプリンスオブウェールズです。
紅茶なのに、どこか燻し臭い紅茶・・・これが美味しいの?って疑問に感じた人は、普通です。この味わいが分かれば、あなたは間違えなく紅茶通です。トワイニングの公式ページには「1921年に皇太子・エドワード8世のために作られたパーソナル ブレンド。トワイニング社が、皇太子よりその名をブレンド名につける栄誉を賜りました。 穏やかな渋みと優雅な香りが、1日をしめくくるイブニング ティーにも最適です。」とあります。英国皇太子に贈られる称号がプリンスオブウェールズです。その皇太子が自らの称号を使わせることを許すのは大変名誉なことです。
どこか燻し臭いと表現した香りをトワイニングから表現すると「優雅な香り」となるでしょう?
世界の紅茶や中国茶としての紅茶を味わうと、この燻し臭い匂いは、まさに「優雅な香り」と感じられるようになります。そして、その優雅な香りの源泉は、この紅茶に使われている茶葉の原材料が中国産だと気づけます。原材料に使う紅茶は高級品です。値段がとても張ります。値段が高ければ美味しい紅茶というわけではありませんが、英国の紅茶でありながら、中国茶とのブレンドで、渋味を抑えつつもどこなく深い味わいのマッチングは、落ち着いた大人の味わいということでしょう。その大人の味わいが、寝る前に飲むのに最適な味わいというのでしょう。トワイニングのプリンスオブウェールズの味わいが理解できるようになるまで、紅茶を楽しむのもいかがでしょうか?