第4回のタウン情報は関西でお馴染みの「石切さん」です。正式名称は石切劔箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ)。
四條畷と大東から近鉄バスで20分ほど。そこは立派な観光地の門前町です。
関西では親しみを込めて「石切さん」と呼び、腫瘍にご利益があることから「でんぼの神様」と言われています。関西の方言で「でんぼ」とは「吹き出物」のことです。今より医療の発達してない昔は、ニキビもガンも「でんぼ」でした。現在では、病気を治す神様として厚く信仰されています。また、石切さんでは、お百度参りが全国的に有名です。その為、境内には百度石がありお百度紐もあります。他の神社などのお百度参りは人知れず深夜に行ったり、裸足で行ったりするイメージがあります。石切さんは、鳥居をくぐれば日中に大勢の人が百度石を行ったり来たりします。また、百回参らないとご利益がないわけではありません。本来は一回では成就しない願いを複数回お参りすることで神様に声を届けようとする行為です。自分で決めた回数だけでも良いようです。参拝に訪れる人を見渡すと身体を患っている様子をあちこちで見かけます。その様子を見れば、それだけ信仰を集めていると実感できると思います。
さて、お参りが済めば、楽しい楽しい石切参道商店街を散策できます。しかし、ちょっと注意が必要です。それは商店街の「お休み」です。それぞれ独立した店舗なので、各店舗毎に定休日が違います。この石切参道商店街が門前町と感じるのが、定休日の決め方です。ご長寿さんにとれば当たり前のことですが、若い世代の人には思いもつかないルールで休みが決まっています。それは石切さんでご祈祷が無い日は商店街もお休みのお店が多いです。そして、石切さんのご祈祷が無い日は9(苦)の付く日です。9日、19日、29日です。日曜祝日ならば商店街は営業してるところが多いです。そして、翌日の平日に代休にします。なので特に平日の9の付く日は商店街は休みが多い。
どんなお土産を買おうかと悩んだときは「商店街ブランドセレクション」に選ばれてる商品を選べば目利きでなくても良いモノが買えると思います。筆者は、その場で調合した七味唐辛子とお魚屋さんの片口目刺を買いました。七味は香りがとても良く、目刺は酒の肴には絶品でした。